名言について考えるその1
『ナポレオン・ヒルの名言格言60選』の中にある私の好きな名言の1つに
『人生には悩むほど価値のあるものなど何もない』というのがある。
少し前まではこの名言について私は「この世の中に価値のあるものなんて何もないのだから起こった事柄やその先のことでいちいち悩む必要なんてないんだ」とずっと思ってきて何か悩みが発生するとその解釈で気が楽になっていた。そうは思いながらもこの解釈にどこか腑に落ちないところがあったけど、それで気が楽になるならそういうことなのだろうと思っていた。
ところが、最近この解釈が違うことに気が付いた。
「悩み」にもポジティブな悩みとネガティブな悩みがある。
ポジティブな悩みだったら、例えば旅行を計画しているときに、ハワイで自然を満喫するかフランスで美術館に行き芸術を感じるかどちらにするかワクワクする「悩み」。ネガティブな悩みは嫌なこと、ストレスを感じるよくいう「悩み」のこと。
『人生には悩むほど価値のあるものなど何もない』の「悩む」はまさにネガティブな「悩み」を言っているのだ。
私はネガティブな悩みを主体に考えていたのだ。まずはネガティブな悩みありきで物事をとらえていて、自分からネガティブに悩むこと自体に価値づけをしていたのかもしれない。
私はこう解釈し直した。「ネガティブな悩みを持つようなこと(がら)には価値がない。だから悩む必要はない。」ということ。悩む必要がないということは
「すべてのことには価値がある」ということが分かった。
いいも悪いもない。
すべてはその人の捉え方によりどんなことも価値は変わってくるということだ。